奈良県立医科大学_開学80周年及び畝傍山キャンパスオープン記念
33/90

大学の組織HPhttps://hpm.naramed-u.ac.jp/ 教育と研究にも力をいれており、書籍を多数発刊、約100本の英文論文を発表し、BMJやLancetにも掲載され近年は合計IFが100/年を越えています。特にビッグデータの分析ではトップレベルで国からも全レセプトデータを預かり政策提言に役立てています。今村は国や県の施策にも関与し厚生労働省や文部科学省などの医療や介護関係の委員を数多く務めるとともに内閣府では消費者委員会食品表示部会長などを務め、本学では法人特命企画官として大学や附属病院の経営にも携わっています。 今後も将来医療に携わる学生たちの育成を担うのみならず、上記の社会医学研究を通じて得られた結果や科学的根拠を机上の空論にせず、国や自治体、企業等の健康政策の立案や実践に役立て社会に還元し貢献できるよう、教育?研究に講座員一丸となり邁進していく所存です。宜しくご指導ご□撻お願い申し上げます。HPhttps://legalmed.naramed-u.ac.jp/モデルの炎症血管を用い、各病態における末梢循環調節機構や多臓器連関の解明を行っている。また、予防医学の観点から、未利用資源を中心に心血管疾患の改善に有効な成分の探索を行っている。粕田は炎症と血液凝固のクロストークを研究テーマとしているが、近年は特に自然毒(植物毒?蛇毒)が凝固?炎症反応にもたらす影響に焦点を当てている。また、学内では血栓止血先端医学および輸血部、学外では関西医療大学、京都大学複合原子力科学研究所、岡山大学工学部先端医用電子工学研究室と共同研究を行っている。さらに、国際交流も盛んであり、タイのチェンマイ大学法医学教室からの留学生を受け入れている。この10年間では、Tawachai Monum、Supakit Khacha-ananda、Phakchira Somutaの3名が来日し、法医実務および血管研究について学んで帰国した。 申博_申博手机版-平台官网6年11月には、第71回日本法医学会学術近畿地方会を奈良春日野国際フォーラム甍(別館)で主催し、盛況に終了している。質の高い法医解剖と基礎研究を通して、奈良県の公衆衛生と医学の発展に貢献していきたい。28公衆衛生学講座サマーセミナー集合写真第71回日本法医学会学術近畿地方会にて 平成19年に今村知明が公衆衛生学(当時は健康政策医学)講座の4代目教授として着任以降、今までの公衆衛生学からさらに守備範囲を広げ医療政策、病院経営、医療経済などの分野の教育や研究も行っています。 現在の教員は教授の今村知明、野田龍也准教授、山﨑一幸助教、西岡祐一助教、教育開発センターに岡本左和子特任講師がいます。今村着任以降の大学院在籍?修了者数は、博士課程29名、修士課程28名にのぼり、博士修了生では公衆衛生学講座教員2名、厚生労働省医系技官3名?看護技官1名、甲南女子大、森ノ宮医療大教授など、修士修了生では奈良医大附属病院看護部長1名?副部長2名、白鳳女子短期大学教授、NTTデータ経営研究所など幅広い分野で活躍しています。現在は他の講座員として事務?研究補助8名、博士研究員15名、医科学研究生他7名、臨床教授?准教授11名、非常勤講師11名、研究医養成コース1名が在籍し合計で70名になります。 平成31年3月末をもって羽竹勝彦が定年退官し、申博_申博手机版-平台官网元年11月15日付で粕田承吾が准教授より教授へ昇任し、現在に至っている。申博_申博手机版-平台官网6年度末時点での教室の構成員は、教授の粕田、講師の工藤利彩、助教の勇井克也(平成28年着任)、教室職員(臨床検査技師)の寺澤郁子、教室秘書の萩原知子、大学院生の井上伸、蓮輪恭子、田村修平である。この10年の間に学位を取得したものは、羽竹教授時代を含めて勇井克也、今井裕子、中西真理、福留昭人、森本真未の5名である。また、5名の博士研究員が在籍している。 実務としては奈良県下のすべての法医解剖を担当している。解剖数は増加の一途をたどっており、平成27年には年間約170体であったのに対し、申博_申博手机版-平台官网5年には約260体となっている。解剖が業務の大半を占める中、司法修習生や地域医師の解剖見学を実施しており、県警察学校や県医師会での講演も積極的に行っている。 研究では、工藤講師と勇井助教が心?腎疾患および敗血症等の病態医学科:基礎医学教育 公衆衛生学教授/今村 知明医学科:基礎医学教育 法医学教授/粕田 承吾

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る