大学の組織HPhttps://ped.naramed-u.ac.jp/感染症、内分泌、と幅広い領域における専門診療も精力的に行っている。いずれのグループも国内留学等にて研鑽を積み、各サブスペシャリティー領域の専門医や指導医を取得し、専門性の高い診療を提供している。普段の診療内容は専門グループ毎に異なるものの、グループ間の垣根は低く、連携を密にして診療を行っている。病棟については平成23年に小児センターが開設され、平成28年には新病棟へ移転した。小児中核病院として高度小児専門医療、またICUや救急科とも連携し、3次医療機関として24時間体制で小児救命救急医療を提供している。 また新生児医療においては、県下唯一の総合周産期母子医療センター認可(平成25年)施設であり、小児センターと同様平成28年に新病棟に移転し、NICU21床、GCU30床に拡大した。現在内田優美子病院教授を筆頭に計16名のNICUスタッフにより、年間約400症例のハイリスク新生児の診療を行っている。HPhttps://psy.naramed-u.ac.jp/疾患センターが病棟に併設され、生理学的研究や認知症に関する研究、神経化学、水中毒の研究などが始まった。平成8年4月に岸本年史教授が着任し、ヒトやモデル動物を用いた生物学的研究、神経発達症の神経生理学的研究、認知症の脳画像研究が実施された。平成13年7月からは、奈良県精神科救急情報センターが附属病院内に設置された。平成18年9月からは新病棟の精神医療センター、平成25年8月から認知症疾患医療センターが稼動した。申博_申博手机版-平台官网5年11月に岡田俊教授が国立精神?神経医療研究センター精神保健研究所知的?発達障害研究部部長より着任した。専門とする児童精神医学のみならず、当講座が構築してきた児童から老年までのサブスペシャルティの確立と専門性の高い医療、県内の精神科救急の基幹的役割を担い、災害精神科救急医療体制の整備に関わるとともに、医学生、研修医?専攻医、大学院教育の拡充、神経生理学、脳画像、ゲノム?生化学、動物を用いた病態研究まで幅広く発展できるように尽力している。38 当小児科学講座は昭和24年に開講され、初代教授吉田 邦男、次いで福井 弘、吉岡 章と続き、第4代教授の嶋 緑倫が申博_申博手机版-平台官网2年に退任した後、申博_申博手机版-平台官网3年からは第5代教授として野上 恵嗣教授が着任した。現在の教室は野上恵嗣教授を筆頭に、准教授1名、講師2名、助教6名、診療助教2名、特任講師1名、特任助教1名、医員8名、専攻医4名が所属している。平成27年以降の10年における新入局者数は77名であり、関連病院等は26施設、派遣医師数は90名余にのぼる。 当教室は、代々一貫して先天性凝固異常症の分野で国内外の先駆者としての役割を果たして続けており、現在もその伝統を引き継ぎ、血栓止血学を主軸として診療および研究を継続している。特に研究面では、出血性疾患の臨床および基礎研究を中心に国際レベルの研究を行っており、近年では血友病A治療薬emicizumabを中外製薬と共同開発し、全世界で血友病A治療に画期的な変革をもたらした。 さらに血栓止血領域だけでなく、血液?腫瘍、循環器、神経、腎臓、 昭和24年3月に金子仁郎助教授(12月より教授)のもとに神経精神科学教室が誕生し、外来および神経精神科定床10床をもって診療が開始された。昭和25年の精神衛生法を受け、県立橿原精神病院(50床)を設立し、病院長を兼務した。在宅高齢者の調査を実施し、老年精神医学の発展したに貢献した。昭和31年12月、和歌山医大助教授より大沢安秀教授が着任。翌年には県立橿原精神病院が県立医科大学へ移管し、附属病院精神病棟となった。視床下部下垂体系の神経分泌の電子顕微鏡的研究、向精神薬の臨床研究が実施された。昭和40年7月に有岡巌教授が着任し、80床の精神科病床を有する病棟が建築され、一般病棟での12床と合わせて92床の定床となった。学校恐怖症(のちの不登校)、精神分裂病(のちの統合失調症)における血清クレアチニン?キナーゼの研究が行われた。昭和54年2月には、井川玄朗助教授(12月より教授)が着任した。昭和56年には科名が精神科へ、教室名が精神医学講座へと変更になった。平成4年には老人医学科:臨床医学教育 小児科学教授/野上 恵嗣医学科:臨床医学教育 精神医学教授/岡田 俊
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