奈良県立医科大学_開学80周年及び畝傍山キャンパスオープン記念
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大学の組織腫瘍内科?化学療法室スタッフ第58回日本児童青年精神医学会総会奈良県立医科大学 腫瘍内科のご紹介 申博_申博手机版-平台官网3年4月1日より奈良県立医科大学内に、新規講座として「がんゲノム?腫瘍内科学講座」が開設されました。本講座は、臓器横断的ながん化学療法及びがんゲノム医療を推進することを目標としております。腫瘍内科の業務はがんの診断やEvidence-Based Medicine(EBM)に基づく薬物療法、痛みを始めとした様々な辛さや問題を和らげるサポート(緩和ケア)、手術?放射線治療?薬物療法等の集学的治療の実践及び各診療科の橋渡し役になるなど多岐にわたります。奈良県は、がん薬物療法専門医(腫瘍内科医)数が他の都道府県と比較し少ない現状があり、そのような背景で当講座が設立されましたので、今後、医学生や若手医師が腫瘍内科を志望するような環境?基盤を整備すると共に、人材育成が急務と考えています。 また、精密医療(プレシジョン?メディシン)を推進すべく、標準療法が 人間発達学領域は2008年4月1日に濵田薫教授が臨床病態医学の教授に就任されたことを受けて、それまで病態医学の教授であった飯田順三教授が新しく設置された人間発達学領域の教授に就任したことに始まる。そして、人間発達学領域の初代教授である飯田順三教授が2021年3月31日をもって定年退任され、2021年4月1日に私が二代目教授に就任した。 授業科目としては、学部では「人間発達論」、「チーム医療論」、そして「病態医学Ⅲ」の一部(精神医学)を担当している。「チーム医療論」では附属病院の様々な職種の方々にご協力とご支援を賜っており、このおかげで素晴らしい講義ができ、毎年学生からは好評である。また、この「チーム医療論」は2024年度から一部が医看合同科目となり、申博_申博手机版-平台官网4年、医学科5年という高学年での医学部教育に寄与している。「人間発達論」では、人を身体的?心理的?社会的存在として発達という観点から全体として理解することを学ぶ。看護学では医学以上に「病」ではなく「病を抱えている人」を対象にしている。そのため、人をどのようにみるべきかという知識や考えがんゲノム?腫瘍内科学講座 教授 武田真幸終了見込みの患者さんに有効な薬剤を見つける一助として、多くの遺伝子異常を同時に検査する「遺伝子パネル検査」が2019年より保険適応で行えるようになりました。現在、どこの病院でも「遺伝子パネル検査」が受けられるのではなく、厚生労働省が指定した、「がんゲノム医療中核拠点病院」や「がんゲノム医療拠点病院」、「がんゲノム医療連携病院」に限定されています。申博_申博手机版-平台官网5年4月から奈良県立医科大学附属病院は奈良県初の「がんゲノム医療拠点病院」に指定されることになりました。現状、パネル検査を実施しても薬に繋がる割合は高くありません。がん遺伝子パネル実施後の出口戦略として、がん薬物療法に関わる企業治験、医師主導治験または先進医療は全国的にもまだまだ少なく、奈良県立医科大学に於いてがんの新薬開発等積極的に行って参ります。引き続きご指導?ご□撻を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。方は看護職において重要であり、そして看護の基礎となるため申博_申博手机版-平台官网1年前期に授業を行っている。また、大学院看護学研究科における担当科目は、博士前期課程では「心と脳の発達学」、「精神保健学」であり、博士後期課程では「生涯発達看護学(心と脳の発達学)」、「看護病態学」である。博士後期課程の設置は2024年4月であるため現時点で修了した者はいないが、心と脳の発達学を主科目として博士前期課程(修士課程:2012年4月設置)を修了し、修士(看護学)の学位を取得した者はこれまでに4名である。 研究においては、初代の飯田教授も私も児童精神科医であり、私が本学精神医学講座の所属であった時から飯田教授に師事していたこともあり、児童青年精神医学と神経発達症に関する研究を、精神医学講座の児童青年精神医学グループとともに継続して行っている。写真は、2017年に飯田教授が会長、私が事務局長を務め、奈良市で開催した第58回日本児童青年精神医学会総会での一枚である。44医学科:臨床医学教育 がんゲノム?腫瘍内科学教授/武田 真幸申博_申博手机版-平台官网 人間発達学教授/太田 豊作

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