奈良県立医科大学_開学80周年及び畝傍山キャンパスオープン記念
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先端医学研究支援機構 組換えDNA実験施設 本学動物実験施設は、本学総合研究棟地下1階から3階(延べ床総面積:約3,500㎡)に設置されており、動物飼育管理区域として、「バリアシステム区域」、「コンベンショナル区域」、「感染実験区域」の3区域が設けられています。動物実験施設は、平成5年開設以来、国際基準である3Rs(Replacement、Reduction and Re?nement)、日本の「動物の愛護および管理に関する法律」、「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」、「研究機関等における動物実験に関する基本指針」、および「動物実験の適正な実施に向けたガイドライン」等を遵守し、適正な動物実験の実施と実験動物の飼養管理の徹底に努めています。また、動物実験施設では、動物実験や実験動物の飼養管理に携わる利用者に対して、法令?基準などの動物実験教育訓練の実施、動物実験計画の立案?申請書の作成、実験動物の適切な取り扱い方法、動物実験に関連する手技等の助言?指導?講習等も行なっています。 平成27年からの10年間に施設長が上野教授から堀江教授へ、安全主任者が高澤教授から、伊藤教授そして齋藤教授へと代わりました。また新キャンパスオープンに際し、新キャンパスを担当する安全主任者として永渕教授が新たに専任されました。さらには平成12年より施設管理者を務めた杉浦教育教授も申博_申博手机版-平台官网7年3月末をもって定年となるなど大きな変化がありました。 平成16年に施行されたカルタヘナ法を遵守すべく、実験従事者に加え教室主任に対しても年1回の再教育を行うとともに11月には外部委員による監査さらに年度末には総合研究棟以外に認定している組換え実験室の検査を行っています。一方で学部や大学院の講義においても施設管理者がカルタヘナ法について解説を行うとともに、申博_申博手机版-平台官网ページに法令の解説や諸手続、書類作成法について掲載することで啓蒙活動に努めています。 施設の運営は教員である施設管理者1名と研究推進課が担って 当施設では、近年のCRISPR/Casによるゲノム編集技術などの活用による膨大な数の遺伝子改変動物の飼養管理に対応していくため、新たに動物飼育個別換気システムの増設や胚操作技術(精子?胚凍結)を活用した実験動物保存事業をスタートしています。また、実験動物愛護の観点(3RsのReduction(使用動物数の削減))から、X線透視撮影装置や生体イメージング機器の導入なども進めています。他にも、①難治性疾患の発症メカニズムの解明と新規治療法の確立、②疾患モデルマウスの新規作製、③生殖細胞の新規保存法の開発、④バイオリソースバンクの構築、といった研究活動も行なっています。います。申博_申博手机版-平台官网3年10月にはラジオアイソトープの使用量が大幅に低下したため、4階?組換えDNA?RI実験施設は廃止となり、組換えDNA実験施設にRI管理区域は無くなりました。 主な大型研究機器については、この10年間にシーケンサー、セルソーター、セルアナライザ、マルチモードプレートリーダーを更新するとともに、新たにデジタルPCRシステムを導入しました。申博_申博手机版-平台官网3年4月からはRI実験施設も含め2人のテクニシャンを雇用し、これら研究機器のメンテナンスをはじめとする管理業務を行っています。 杉浦教育教授は施設運営とカルタヘナ法に関するあらゆる業務に対応をするとともに博士研究員3名とDNA損傷特異的モノクローナル抗体をベースとした人工エンドヌクレアーゼによるDNA修復亢進について研究を行い、企業との共同研究では特許第7107497号を取得しました。51大学の組織先端医学研究支援機構 医学研究支援センター 動物実験施設施設長/國安 弘基先端医学研究支援機構 医学研究支援センター 組換えDNA実験施設施設長/堀江 恭二

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