附属病院の組織HPhttps://idaizaitaku.naramed-u.ac.jp/『時間的制約が厳しく、体力?気力的に継続する自信がない(50.6%)』『専門外の疾患に対応する自信がない(14.8%)』 これらの課題を解決し、医師のみならず看護?介護職を含む在宅医療に関わるすべての方の不安を軽減するため、在宅医療支援センターを設立しました。当センターでは、以下の支援を行います。①夜間?休日の代診支援 ②在宅医療に関する相談対応(医師?看護師?介護職など) ③在宅医療を担う人材の育成?研修の実施 ④在宅医療に関する教育?研究の推進 これらの活動を通じて、在宅医療に取り組む医師の増加を促し、さまざまな職種の方々が安心して在宅医療に従事できる環境を整えてまいります。在宅医療に関わる方々にとって、当センターが不安や疑問を解消する場となることを願っております。奈良県内の在宅医療の充実に向け、引き続き努力してまいりますので、ぜひご活用ください。看護スタッフは合計63名です。うち、日本看護協会の新生児集中ケア認定看護師2名(伊東聖子、近藤さつき)、皮膚?排泄ケア認定看護師1名(大西英子)、特定行為認定看護師1名(石橋真由子)が看護指導にあたっています。外来は月曜から金曜までA棟2階に独立した新生児外来を設け、水曜日の午後は山内美智子、田中尚平の2名の臨床心理士が発達検査を担当しています。一方、新生児外科疾患は小児外科の洲尾昌伍助教をはじめとし、脳神経外科(朴永銖病院教授)、泌尿器科(森澤洋介助教)、眼科(西智講師)、耳鼻咽喉科(森本千裕助教)、先天性心疾患センター(山岸正明特任教授)などの新生児担当医師とともに治療にあたっています。【NICUの歴史】 NICUは新生児病室として発足し、新生児集中治療室を経て総合周産期母子医療センター新生児集中治療部門へと発展してきました。病棟は2016年秋から新棟E棟4階に移転しています。61NICUスタッフ 在宅医療支援センターは、2022年4月1日に奈良県立医科大学附属病院内に設立されました。 在宅医療は、入院医療?外来医療と並ぶ「第3の医療」として、地域共生社会や地域包括ケアシステムの中で重要な役割を担っています。特に、申博_申博手机版-平台官网感染症の流行においても、在宅医療の意義が改めて認識されました。今後、人口減少や高齢化が進むにつれ、医療機関の機能分化や連携がより一層求められると考えられます。 厚生労働省の推計によると、必要病床数は2015年の133万床から2025年には119万床に減少する一方、在宅医療を必要とする方は約30万人に増加すると見込まれており、在宅医療の充実と強化が喫緊の課題となっています。 2023年度に奈良県医師会が実施した在宅医療に関するアンケート調査(回答数313件)では、在宅医療に取り組まない主な理由として、以下のような意見が挙げられました。 新生児集中治療部門(以下NICU)は、母体集中治療部門とともに、奈良県唯一の三次周産期母子医療を担っており、日本周産期?新生児学会の基幹施設でもあります。病床数はNICUが21床、GCU(growing care unit)が24床です。対象児は、早産児?低出生体重児のほか、すべての新生児外科疾患および内科疾患です。申博_申博手机版-平台官网6年の実績は出生体重1,000g未満が17例、1,000~1,500g未満が16例、在胎週数では22週から24週以下が7例、25週から27週以下が11例で、総入院数は372例でした。また、総新生児外科手術は27(脳外科1、眼科4、消化器外科8、心臓外科14)例で、交換輸血は2例、一酸化窒素使用は9例、脳低体温療法は6例でした。スタッフは内田優美子病院教授と□本智之講師のほか、医師数は後期研修医3名を含め16名(うち産科医師1名)で、現在、日本周産期?新生児医学会の専門医は7名(うち指導医2名)が在籍しています。看護は水本珠美師長のもと、石川泰子副師長、岡山夕深主任、田中奈津主任のほか専任の入退院等支援部 在宅医療支援センターセンター長/吉川 公彦総合周産期母子医療センターセンター長/吉川 公彦
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