附属病院の組織HPhttps://anes.naramed-u.ac.jp/clinical/pain.html感激し興奮したことを今でも覚えています。開設にご尽力いただいた当時の病院長?古家仁先生をはじめ、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。 旧外来には透視室がなく、木?金曜日にはIVR室で10件を超える透視下ブロックを行い、年間約1,400件を施行していました。現在では年間3,000件を超え、より充実した診療が可能となりました。 当センターの特徴は、痛みの緩和を目的とした透視下ブロックや小手術を積極的に行う点にあります。患者の内訳としては、脊椎疾患が約50%、帯状疱疹関連痛が約30%を占めています。また、2008年頃から脳脊髄液漏出症の診断?治療を開始し、関西圏から多数の患者をご紹介いただきました。 さらに、2021年からは厚生労働省のモデル事業に参加し、慢性□痛外来を開設しました。ペイン医、理学療法士、心理職、看護師による集学的治療を行い、慢性□痛診療にも積極的に取り組んでいます。今後も、日本の□痛治療を担うセンターとして、臨床?教育の両面を推進し、地域医療に貢献してまいります。HPhttps://anes.naramed-u.ac.jp/patient/center.htmlからなる周術期管理センターが開設され、川口昌彦がセンター長に就任。コーディネートナースや事務員による振り分けで、薬剤管理、口腔様能管理、麻酔科術前術後管理、リハピリテーション、栄養管理、ぺースメーカー等の機器管理、医療相談、地域連携、医療情報管理などを実施している。診療報酬においても麻酔管理料の他、周術期口腔機能管理料、周術期薬剤管理加算、周術期栄養管理実施加算などの取得が推進されており、術前から術後へのシームレスな管理が評価されている。2022年より術後□痛管理加算が新設され、当院でも2023年4月より術後□痛管理チームを立ち上げた。麻酔科医の他、術後□痛管理に係る所定の研修を修了した専任の看護師、薬剤師、臨床工学技士がその診療に従事してい。周術期コホート研究も実施しており、長期的な患者アウトカムの改善に向けた取り組みを継続している。63ペインセンター医師集合写真 奈良医大ペインクリニック外来は1986年に開設され、1988年に関東逓信病院(現:NTT東日本関東病院)で研修を受けた山上裕章先生が責任者として着任し、本格的なペインクリニック診療が開始されました。1990年2月には橋爪圭司先生が二人目の専従医となり、1999年4月にはA棟2階へ移転しました。その後、山上先生の退職に伴い、橋爪先生が責任者に就任されました。 お二人の先生を中心に、「透視下神経ブロックと言えば奈良医大」と言われるほど、神経ブロック手技に特化したペインクリニック診療が行われました。 2014年1月には古家仁先生をセンター長としてペインセンターが開設されました。その後、橋爪先生と古家先生の退職に伴い、センター長には川口昌彦、診療責任者には渡邉恵介が就任し、同年9月には現在のペインセンターが1階ローソン横に移転しました。 現ペインセンターは旧救急外来の跡地に設けられたため、やや変則的な構造ではありますが、広い敷地を活かし、5つの診察室、10床の処置室、超音波装置、自前のX線透視室を備えています。新センターのお披露目の際には、 急性期病院においては、手術件数の著しい増加に対応し、均ーな周術期管理を実施するための体制が重視されている。手術が決定した段階から、患者さんを中心に必要な医療やサービスを多職種により提供する。外科医、麻酔科医、歯科医、看護師、薬剤師 理学療法士、臨床工学技士、歯科衛生士、管理栄養士、メディカルソーシャルワーカーなどが共同でチーム医療にあたり、周術期合併症の軽減、入院期間の短縮、患者満足度の向上と医療コストの削減を目指している。奈良県立医科大学附属病院においても、麻酔科クラークや薬剤師の手術室常駐、臨床工学技士による麻酔アシスタント制度などを開始し多職種による周術期管理を実践してきた。2014年から外科医、麻酔科医、歯科医、看護師 薬剤師、理学療法土、臨床工学技士、歯科衛生士、管理栄衰士、メディカルソーシャルワーカー、事務などからなる多職種のワーキングチームを発足させ、周術期チーム医療の整備を行った。2014年12月には口腔機能管理室を含む多機能ルーム6室ペインセンターセンター長/川口 昌彦周術期管理センターセンター長/川口 昌彦
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